凶器みたいだけど狂気について

最後のギャンブル生活は小銭をかき集めるようにして打ったジュンピューターが
長い長いギャンブルと過ごした終幕でした。パチンコ屋さんを除いて。
お金なんて全然回っていませんし、出来れば毎晩眠る度に明日目覚めなければと
思っていたのですが、望みは叶う事無くみっともなく生きのびていました。

煙草臭いため息を吐きながらね。

何の為にギャンブルを打つのか、二通りの目的があったように思います。
一つは気分転換の為に打つギャンブル。これは最初の頃からあった目的でした。
楽しい事やつらい事があった時に慰めたり共に喜びを分かち合ってくれたのは
その時によって違いますが、エイトラインのフルーツ達やポーカーゲームのトランプ達でした。
もう一つは文字にすると理解に苦しむかも知れませんが、自暴自棄で破壊的に打つギャンブル。
こっちの方が病気の本質に近いように思います。お金をばら撒くような打ち方、叩き方。
そして店の巡り方。何一つ取っても狂人の行動としか言えない初めから負けるのを前提とした
打ち方でした。例えばダブルアップを捲るとスモールばかり執拗にたたく。
フォーカードが出ても外れるまで叩く。フルーツは全部叩く。もう無茶無茶。

同席しているお客さんが様子の異様さに遠巻きに覗きに来るぐらいでした。

全力でダブルアップのボタンを叩くので右手の人差し指と中指はその狂乱の後は
何日か握力が低下していました。捻挫とか骨折とかも多分していたんじゃないかな。
少しぐらいは。少しぐらいって言い方も可笑しいのですが不平や不満ややりきれなさを
右手を振り下ろす瞬間に全て込めていたので、実際に血が出ていないだけで血まみれでした。
これは歳を取ってからだけでなくまだ若きバンドマン時代にも有りまして当然ながら
段々と技術の低下を招きました。挫折するまでは某楽器メーカーのコンテストで
個人賞を受賞した右手は、酷いギャンブルのせいで細かいタッチも出来ず
いつしかグルーブを造る事も無くなっていました。指でも弾けずピックも長い時間持てず、
スラップなんて都市伝説並みに思えるような状況でそれでもスケジュールが入ると
スタジオに入ったりライブハウスに行ったりするのですが、誰がどう見ても自分の変調に
気が付くぐらいでした。それでさらにまたギャンブルに逃げ込む。それが何回か続くと
破壊的な打ち方をする。でもまだ何処かで盛り返せるんじゃないかと思っている。

もう絶望以外の何も無いのにまだ大丈夫と自分に言い聞かせている。
これは狂気ですね。狂気以外の言葉は思い当たりません。狂気の桜。字が違うかw

最初の一回に対する警戒をある時無くしてしまうと何かの本で読んだように思えますが、
警戒も何もしなくなるんですよね。もう自動的にギャンブルをしている。そして我に返るのが
怖くて怖くてギャンブルを続けている。そんな自分でした。この状態を良くなったり
悪くなったり、借金が減ったり増えたりしながら22歳位から20年間位続けていたのですね。
病気について他人や家族から我慢しなくちゃとか、借金が終わるまで打っちゃ駄目とか
よく言われていましたが、頭の中では解っているつもりでも、止めていてもまた最初に一回に
手を出してボロボロになって行きました。繰り返し繰り返し。喫茶店の店先にある平和鳥のように。

一生ヘコヘコ。性懲りも無くヘコヘコ。誰か止めてくれないかと望みながらもね。
後期になると止めてじゃなくて殺して欲しかったですね。その割には奥さんが
包丁を持って突っ込んできた時は逃げるんです。今は笑い話ですが。
しかしやけくそになって打っていた時はそれはそれで面白かったなぁ。
もうどうでも良くなって打っているのに妙に勝ったりして、そのお金を持って風俗行って
付いた女の子が何かサービスが良くて可愛くて明日からまた頑張ろうって思う時もあったりして。

アハハ

でも良く生きていましたねぇ。しぶとくと言うか運良くというか何と言うか。
でも最初の一回に対する力は自分自身ではまだまだ持てそうに有りません。
やり始めてコントロールする事も恐らく無理でしょう。それが出来るようになったと
思えるほど自分は傲慢ではありません。最初の一回から離れ続けるには。

改めて書きますよ。ハイヤーパワーに祈りましょうって。
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Author:ヒロ
ギャンブル依存症のヒロです。ハイヤーパワーと共に新しい生き方を学んでいます。

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